西尾勝彦 詩人
●詩的な実用本
2019年、『のほほんと暮らす』を刊行しました。
2020年、ポケット版として再版しました。
2022年、ポケット版が、2刷となりました。
●目次
はじめに
第一部 のほほん思想の断片
荘子の言葉
臨済の言葉
ソローの言葉
第二部 のほほん生活の様子
散歩をしましょう
時間のかかることをしましょう
のほほん本はどうですか
のほほん音楽もどうでしょう
のほほんと自転車を漕ぎましょう
のほほんとしたモノを見つけましょう
のほほんな場所に通ってみましょう
主観や感情は
小さな神様をみつけましょう
のほほんとした人かなと思ったら
何でもないことを楽しみましょう
第三部 のほほん生活の理解
「のほほん」とは、何か?
「のほほん」と怒りを消す
「のほほん」の効用(一)
あまりしない方がよいこと
「のほほん」の効用(二)
第四部 のほほん生活の方法
第五部 のほほん生活の種子
のほほん生活習慣 編
のほほん発生装置 編
のほほん仕事術 編
のほほん人間関係 編
のほほん哲学 編
第六部 のほほん生活の願い
●内容
はじめに
これまで好きになった本や、自分が書いてきた詩をくり返し読んでいると、あるカタヨリがあることに、以前から気づいていました。
それを、うまくひとことでは言い表せなかったのですが、禅の説教集である『臨済録』という本の中に発見しました。
それが、「のほほん」です。
僕は、この価値観が、好きです。
忙しいグローバル競争社会に、あっさり背を向けて、いつも「のほほん」としていたいです。
この本では、まず、「のほほん」としていた先人の言葉をいくつか紹介して、実は伝統ある「のほほん思想」の神髄、いや断片に触れていただきます。
それから、現代でも簡単にできる(かもしれない)「のほほん生活」の様子や考え方、最後には実践編を紹介していきます。
気軽な気持ちで書きましたので、お茶でも飲みながら、「のほほん」と読んでください。
●作品紹介
「のほほんとした人かなと思ったら」
こんな人を見かけたら
よく観察してください
どこからともなく現れる人
服に猫の毛がついている人
いつもしずかに笑っている人
何度会っても人見知りをする人
なんとなく生きているようにみえる人
なぜか肩にスズメが止まっている人
ひまそうに見えて本当にひまな人
なかなかまっすぐ歩けない人
あんまり無理のなさそうな人
いつのまにかいなくなる人